山中渓(ヤマナカダニ)は名の通り山間の地にできた地区で、平安時代熊野参詣が流行したことにより宿場町が形成された。昭和五年 、私鉄阪和鉄道(現在のJR阪和線)の開通により温泉の開発が行なわれ、温泉町として発展。昭和四七年の阪南町合併に際し山中渓 と改称した。

現在曳行されているやぐらは、明治初期に信達中(現在の泉南市岡中)で新調されたものを明治末期に山中渓が購入、大工棟梁米澤清五郎により購入に際する修理が行われ、以後大切に曳行されている。

昭和六十年には大工棟梁小鯛藤夫により解体大修理が行われる。富士の巻き狩りが織り込まれた本幕も貴重なもので、大正十年に大阪の三越百貨店より購入された。大屋根四方の大房や鬼板に飾り付けられる南天や祝儀袋も特徴である。

平成五年には長年休止されていた波太神社への宮入が再開。現在は和泉鳥取と鳥取中と共に三台で宮入を行っている。


   



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