自然田上組(カミグミ)は自然田上出(カミデ)、寺脇地区の連合。上出地区には自然田縁の寺、瑞寶寺が存在し、自然田住民センターと上組のやぐら部屋は寺の敷地内にある。以前はこの瑞寶寺に村に存在する五台のやぐらが寺入りし、波太神社へは宮入しない(宮入儀式は各地区で行われた)という特異な祭礼形態をとっていた。現在は波太神社への乗り入れを申し入れ、他地区と同じように宮入が行われるが、波太神社馬場先での曳行は以前行われていた寺入りを踏襲して、馬場先の一部を小さく回す独特なものである。

現在曳行されている上組のやぐらは、大正初期の製作。同じ自然田村の芝出地区が大正八年に、中之場地区が平成九年にそれぞれ新調。また隣村の黒田のやぐらが完成し、下出にも新調(先代)の気運が高まる中、「作るなら日本一のやぐらを」と大正八年祭礼終了後やぐらを売却し、新調資金を捻出。膨大な金額と時間をかけ製作され、ついに大正十二年に完全に完成し新調入魂式を行った。

本体は大きいが容姿は端麗でバランスが良い。市内でも有数の大型やぐらで、以後やぐら大型化の手本とされた。特徴は枡組にあり、大屋根四方の枡合がないやぐらは阪南市では上組ただ一つ。源平合戦記で統一された彫刻が見事である。

 



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