鬼神に勝る巴御前の勇力

女武将として名を轟かせた巴御前。片手に恋、片手に剣を馬にまたがったら帰し歴史の一齣だった。恋の相手は義仲。すでに妻も子もいた。巴にとって妻以上に純粋な愛があると思っていたのだろう。

宇治川の戦いで源義経に破れ、敵中を突破して北陸まで逃げ延びるとき、巴御前を入れて主従はわずか七騎になっていた。琵琶湖湖畔の粟津まで逃げ延びたのもつかの間、敵が急迫してきたとき義仲は巴を諭した。

「木曽殿の最後の戦に女を連れてきたといわれるのも心外なり」

義仲は巴の身を案じ落ち行くように命じたが、巴はなかなか行こうとはしない。巴が渋っている中、そこへ三十騎程で敵軍が現れる。髪おかず戦となるが、巴は武蔵野国の飯田八郎師重という大力の武将をむんずと掴んで馬から引き摺り落とし、討ち取り東国の方へ去っていった。


この話には巴が敵方の武将の鎧を引きちぎったという逸話があり、地車彫刻にはその場面が多く採用されている。また、地車は女神〈メシン〉という信仰が根強く(建物や建築物に住くう神は女神)、地車彫刻には女性が登場することが少ないが、巴御前の生き様や粟津での美談から地車彫刻に好んで採用される場面のひとつである。



岸和田市小松里町土呂幕左面


岸和田市沼町土呂幕右面







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