波太神社の主紋であり、阪南市の祭礼では一番多く見ることのできる紋がこの九枚笹紋である。
竹は百年に一度、花を咲かせると、枯れてゆくという。じつに不思議な植物である。また松や梅とともに、めでたいものの代表とされている。竹は根強く、繁殖力も強
く、風雪寒暖にも強い。奈良時代にはすでに文様として使用され、その強靭な生命力が家紋として相応しいとされてか室町時代、一気に普及する。竹の字を苗字にもつ美濃の竹中氏が九牧笹紋、仙台の伊達氏が竹に雀紋を使用している。
笹紋と竹紋と二通りの呼び名があるが、明確には分類されない。竹笹紋と呼ばれることもある。
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